THE MARK ON THE WALL
Virginia Woolf

 さあ、the short story by Woolfを読んでいきましょう。実はこの作品というかこの人そのものがかなりの難物であることが事前の情報から判っております。
 秘密のノート(以下秘)によると、Virginia Woolf(1882-1941)寿命59年。Bloomsbury Groupというのに属していて、stream of consciousness意識の流れというものを主張した人である、と。きちんとした主題motif、きちんとした文体style、きちんとした構成composition、Virginiaに言わせるとこんなものは問題じゃない、と。支離滅裂、脱線。それを主張した。そしてそれがさっきの意識の流れとequal signで結ばれます。fancy幻想を軸にした文学と予想されます。つーかもっとはっきり言っちゃうと文法無視の滅茶苦茶な文章を読まされる気がするなあ。ちゃんと訳せるかなあ・・・

 まずはVIRGINIA WOOLFの経歴から。

 Virginia Woolf was born in 1882 in London,the third child of Julia and Sir Leslie Stephen,a distinguished man of letters and first editor of The Dictionary of National Biography.
 Virginia Woolfはロンドンで1882年のうちに生まれた、Juliaと卿Leslieスティーヴンの3番目の子供、文学に関する有名な人そして国民の伝記に関しての辞書の最初の編者。
 Following her father's death in 1904 and her second mental breakdown,the Stephen children moved to the Bloomsbury district of London,where she soon became a member of the "Bloomsbury Group,"which was the center of an early 20th-century group of writers and aesthetes,who without forming a school of thought,championed values of skepticism and agnosticism,awareness and sensibility.
 1904年のうちの彼女の父の死と彼女の2番目の心的な(心身の)衰弱の後で、スティーヴン子供たちはロンドンのBloomsbury自治区へ引っ越した、そしてそこで彼女はまもなく”Bloomsbury派”の(集団・組織などの)一員の状態になったそしてそれは作家や世事に疎い芸術愛好家の初期の20世紀派の(場所・人・物などがその活動・人気などの)中心的存在だった、そしてその人は(ある時代・階級・国民などの)思想の(学問・芸術の)流派を結成することなしに、懐疑的な態度や不可知論の意義を擁護した、配慮と識別能力。
 In 1912 she merried the political writer Leonard Woolf,a member of the Bloomsbury Group.
 1912年のうちに彼女は政治に関する執筆者レナードウルフと結婚した、Bloomsbury派の(集団・組織などの)一員。
 Starting her career as a critic for The Guardian,The Times Literary Supplement,and other journals,she published her first novel The Voyage Out in 1915.
 守護者のための(主に美術・音楽の)批評家として彼女の(生涯の、または専門的な)職業を始めながら、『タイムズ』文芸の増刊号、そしてほかの(堅い内容の)雑誌、彼女は1915年のうちに彼女の最初の小説外への航海を出版した。
 The Woolfs bought a small hand-press in 1916 and published a booklet consisting of the two stories,"Three Jews"by Leonard and "The Mark on the wall"by Virginia.
 ウルフ夫妻は1916年のうちに小さな手の印刷機を買ったそして二つの(novelより短く簡単な)小説から成り立っている小冊子を出版した、レナードによる”三人のユダヤ人”そしてバージニアによる”壁にくっついた跡”。
 In March 1941,when she was finishing Between the Acts(1941),she drowned herself in the River Ouse.
 1941年3月のうちに、彼女が(1回限りの)行いの間にを完成させているところだった時(1941年)、彼女はOuse川の中に溺死した。
 By the time of her death,she had won an enduring place in English literature.
 彼女の死の時(のとき)にはすでに、彼女は英語の文学におけるある不朽の(社会的な)地位を博していた。
 The phrase "stream of consciousness" has been often used to describe the technique of her fiction,which she achieved first and partly in Jacob's Room(1922),and fully in Mrs Dalloway(1925).  その表現”意識の(人・物・事の途絶えない)流れ”はしばしば彼女の創作の(芸術などの)技法の(外観・性質・印象などの)特徴を述べるために使われてきた、そしてそれは彼女が最初にそして(全体から見て)一部分はヤコブの部屋(1922年)の中で、そしてDalloway夫人(1925年)の中で十分に(首尾よく)成し遂げた。
 Besides the novels mentioned above,she also wrote Night and Day(1919),To the Lighthouse(1927),Orlando(1928),The Waves(1931),and The Years(1937)and many short stories and essays.
 先に(簡単に)ふれられた小説のほかに、彼女はさらに昼も夜も(1919年)を書いた、灯台へ(1927年)、Orlando(1928年)、うねり(1931年)、そして時代(1937年)そして多くの短編小説と評論。


 さて、The mark on the wall(部屋などの)壁にくっついた(外観を損なうような)印。秘には簡単な図があり、壁があって下に暖炉のようなものがあり、そしてその少し上に印が。これがこれから訳していく上でのヒントになると思われます。

 ではある程度の覚悟をしつつ本文に行きましょう。

 Perhaps it was the middle of January in the present year that I first looked up and saw the mark on the wall.
 ことによると私が初めて内壁に(くっついた)跡を見上げたそして調べたのは現在の年の間の1月の(期間の)中頃だった。秘によるとI=narrator「語り手」。NOTES(以下N)によるとthe present year 1917年。
 In order to fix a date it is necessary to remember what one saw.
 (文書・手紙・書物・貨幣などが書かれたり製造された時を表す)日付を定める手段として私が見えたものを(意識的に)思い起こすことはなくてはならない。
 So now I think of the fire;the steady film of yellow light upon the page of my book;the three chrysanthemums in the round glass bowl on the mantelpiece.
 それで目下(のところ)語り手は(料理・暖房用の)火を思考する;私の本の頁の近くの黄色い明かりのしっかり固定された細い糸;(暖炉の)炉棚の上の丸いガラス(料理用の)ボウルの中の3つのキク(の花)。さっそく来たなオイ。もう何だかわかんねーや。Nではthe steady film of yellow light upon... 「・・・をじっと照らしていた黄色い光」そんなん分かるかーい!ふざけんなー!I think of...on the mantelpiece. 'think of'の目的語は'the fire,''the steady film of yellow light'と'the three chrysanthemums'。
 Yes,it must have been the winter time,and we had just finished our tea,for I remember that I was smoking a cigarette when I looked ip and saw the mark on the wall for the first time.
 そうです、それは冬の間であったにちがいない、そして私たちは私たちのお茶の集いをちょうど今終えた(ばかり)、というわけは私が初めてその壁にくっついた跡を見上げそして調べたとき私が(紙)巻きタバコを吸っていたところだったということを(意識的に)思い起したから。Nではtea=茶が出されるところのものでの(定時の一回の)食事(時)または社交の宴会;特に普通の午後のまたは夕方の食事、そしてそれにおいて平素の(水以外の)飲み物は茶(しかし時々ココア、チョコレート(飲料)、コーヒー、またはその他の代用品)である。つーか説明が長いんだよ!しかも難しい言い回し使いやがって。at whichを単独で使うことなんてあるのか?
 I looked up through the smoke of my cigarette and my eye lodged for a moment upon the burning coals,and that old fancy of the crimson flag flapping from the castle tower came into my mind,and I thought of the cavalcade of red knights riding up the side of the black rock.
 私は私の巻きタバコの煙のいたるところを見上げたそして私の目はちょっとの間(ずっと)焼けている石炭に関して留まった、すると城郭塔からはためいている濃赤色の旗の古代の(自由で気まぐれな)空想が私の(意識・思考・意志・感情の座としての)心に浮かんだ、そして私は黒い(1つの)岩石のそばに乗り上げている赤い(中世の)騎士の(儀式などの)騎馬行進を思った。Nではthat old fancy...came into my mind 「城の塔にひるがえる深紅の旗というあの馴染みの幻想が浮かんだ」いや全然馴染みじゃないんですけど。the cavalcade of red knights 「赤い服の騎士の行列」英国の近衛兵の夏の上着は赤色。
 Rather to my relief the sight of the mark interrupted the fancy,for it is an old fancy,an automatic fancy,made as a child perhaps.
 もっと正確にいえば私の(苦痛・心配・恐怖などの)除去についてその印の光景がその幻想の腰を折った、というわけはそれはある古来の幻想だから、ある無意識的な幻想、ひょっとしたら子供の時に生じさせた。Nではan automatic fancy,made as a child perhaps 「たぶん子供の頃、ひとりでに浮かんできたような幻想」。というわけの意味が不明。
 The mark was a small round mark,black upon the white wall,about six or seven inches above the mantelpiece.
 その跡は小さい円形の跡だった、白い壁にくっついた黒、(暖炉の)炉棚の上の約6または7インチ。
 How readily our thoughts swarm upon a new object,lifting it a little way,as ants carry a blade of straw so feverishly,and then leave it...
 何と容易に私たちの思考は新たに出現した対象(となるもの)の上をいっぱいになる、それを引き上げること小さな道、アリがとても大慌てで麦わらの(イネ・麦などの穀草の)(薄く細長く、通例先のとがった)葉を運ぶように、そしてそのすぐ後でそれを置いて立ち去る。。。liftの節が分かんねーよ。何でObjectが二つあるんだよお。and thenは分けて訳しました。NではHow readily our thoughts...and then leave it 「私たちの思考は何と容易に新しい対象に群がるのだろう。まるで蟻が一本の藁を夢中になって運んでいくように、少しとりあげたかと思うと、すぐまたほうりだしてしまう」あれ、結局liftの節が分かんねーんですけど。
 If that mark was made by a nail,it can't have been for a picture,it must have been for a miniature--the miniature of a lady with white powdered curls,powder-dusted cheeks,and lips like red carnations.
 もしその印が(手足の)爪によって作られたならば、それは心に映るものを表して(過去に・これまで)あったはずがない、それは細密画を代表してあったにちがいない−−白い髪粉をかけた巻毛がある淑女の肖像画、粉おしろいの振りかけられたほお、そして赤いカーネーション(の花)のような唇。Nではa miniature=(特に顔の)肖像(画、彫刻)’小規模の、縮小した’;小さい規模でそして綿密な仕上げをもって絵の具で描かれた似顔,通例(表面に接して)象牙または上質皮紙の上に;以前はいつもは水の染料を使って、しかし現在(では)しばしば油を使って。「細密肖像画」white powdered curls 「白い髪粉をふりかけた巻毛」powder-dusted cheeks 「白粉をはたいた頬」。秘によるとnailは釘だそうです。
 A fraud of course,for the people who had this house before us would have chosen pictures in that way--an old picture for an old room.
 詐欺もちろん、というわけは私たちの前にこの家屋を所有した人々がその流儀で絵を(よく)選んできたものだったから−−古い部屋にふさわしい古い絵。NではA fraud of course=of course,the miniature is a fraud.もちろん、その細密画は偽物である。'fraud'=だまし取ることまたは(事実を曲げて)だますことの(組織的な)方法または手段;現代の口語(体)の使用(されている)状態において、偽のまたは人をだますような(芸術・音楽などの)作品。しかし本文読んでるよりも疲れるんですけど、N訳すの。秘によると,for =,because。またA fraudの前にIt isが省略されている。あーやっぱそうなのか。
 That is the sort of people they were--very interesting people,and I think of them so often,in such queer places,bacause one will never see them again,never know what happened next.
 それは人々の性質である彼らは−−非常に興味を引き起こす人々である、そして私はとてもしばしば彼らを思った、そのような奇妙な場所で、何故なら人は(将来において)再び彼らと会うことは決してないだろうから、次に何が起こるか知ることは決してないだろうから。theyはpeopleの関係代名詞と解して、--で区切ることなく続けて訳してみました。
 They wanted to leave this house because they wanted to change their style of furniture,so he said,and he was in process of saying that in his opinion art should have ideas behind it when we were torn asunder,as one is torn from the old lady about to pour out tea and the young man about to hit the tennis ball in the back garden of the suburban villa as one rushes past in the train.
 彼らは(通例移動可能な)家具について彼らの(行動・生活などの)様式を変えたいと思ったから彼らはこの家屋を去りたいと思った、そう彼は言った、そして彼の見解において私たちが離れて引き離された時芸術は知識を持つべきだと主張することの進行の状態にあった、人が茶を外へ注ぐことについて年老いた淑女から引き離されるようにそして人が列車の中で過ぎて急いでいくように郊外の別荘の裏の庭園で庭球(球技用の)ボールを打つことについて若い男から。うわーなんだか分からねー。秘によるとbe about toなんだそうです。おいどうやったらそう読めるんだよ!Nではstyle of furniture 「家具の様式」so=They wanted to leave this house because they wanted to change their style of furniture. he was in the process of saying...when we were torn asunder 「私たちが引き離された時、あの人は…と言いかけていた」まだ話をしていたいのに、途中で、慌ただしく別れなければならなかった気忙しい様子を述べている。as one is torn from...as one rushes past in the train 「ちょうど疾走する列車の乗客が、…の姿から引き離されるように」。
 うーん難解な文章だな。まだしっくりこない。
 But for that mark,I'm not sure about it;I don't believe it was made by a nail after all;it's too big,too round,for that.
 その印がなければ、私はそれを確信しない;それが(なんのかんの言っても)やはり釘によって作られたと私は思わない;それは大きすぎる、丸すぎる、それの割には。But forは連語で訳さない方が良かったか。about itのitは後方照応的に訳しました。Nではfor that 「釘にしては」。
 I might get up,but if I got up and looked at it,ten to one I shoudn't be able to say for certain;because once a thing's done,no one ever knows how it happened.
 私は(もしその気なら)起き上がってもよい、しかしもし私が起き上がったそしてそれをじっと見たならば、10と1の間で私ははっきりと(は)言えないのですが;なぜなら(過去の)ある時にある出来事が終わった、一人の人もどのようにそれが起こったか絶対に知っていなかったから。Nではten to one 「十中八九」。あー。ということはif以降は「たとえ私が起き上がったとしても」かぁ。
 Oh! dear me,the mystery of life;the inaccuracy of thought!
 ああ!おや、生命の(個々の)秘密;思考の不正確!
 The ignorance of humanity!
 人間であることについて知らないこと!
 To show how very little control of our possessions we have--what an accidental affair this living is after all our civilization--let me just count over a few of the things lost in one lifetime,beginning,for that seems always the most mysterious of losses--what cat would gnaw,what rat would nibble--three pale blue canisters of bookbinding tools?
 うはぁ長げえ。私たちの財産について私たちは何と非常に小さい支配(力)を持っているか示すために−−何と予期しない出来事この生活(様式)は(意図・予想・計画などに反して)結局私たちの(特定の地域・国民・時代に発達した)文明である−−私に(未来または過去の)ある一生において失われた物事の少数の物をちょっと数えさせなさい、始め、というわけはそれはいつも喪失に関しての最も謎に包まれた人たちに思われるから−−どんな猫がかじることができたか、どんなネズミが少しずつかじることができたか−−製本(職人の使う)道具の3つの薄い青い(ふた付きの)かんを?秘によるとthree pale blue canisters→gnawとnibbleの目的語。NではTo show how very little control...in one lifetime「自分の持ち物でさえしっかりとつかんでいることがいかに困難か、あらゆる文明をもってしても生きることがいかに偶然的かを証明するために、生まれてからなくした物をいくつか数えあげてみよう」beginning 「まず手始めに」beginning with three pale canisters of book-binding toolsと続ける代わりに、'for that seems...what rat would nibble'を挿入したため、beginningと言いかけたままになっている。what cat...book-binding tools? 「どんな猫がかみ、どんな鼠がかじったというのだろうか、製本道具をいれた三つの薄青色の箱を」猫や鼠が食べたわけでもないのになくなったのはまことに不思議だ。…グハッと血を吐いて倒れたくなる文章ですな。
 Then there were the bird cages,the iron hoops,the steel skates,the Queen Anne coal-scuttle,the bagatelle board,the hand organ--all gone,and jewels,too.
 そのうえ鳥鳥かごがあった、鉄(製)の(主に筒状のものを止める)輪、鉄鋼製の(アイス)スケート靴、アン女王石炭の(室内用)石炭入れ、バガテル台、(船の)乗組員(政府などの)機関−−すっかり消えられる、そして(宝石入りの)装身具、同様に。鳥鳥かごって間違いではありません。馬鹿正直に訳すとそうなるんだよなあ。石炭の石炭入れもくどいけどそうなんです。ああ頭痛が痛い。こんな風に訳しちゃって、後で後悔しちゃうよ。冗談はともかく、scuttle,bagatelle,board--これらの単語は実は全部船に関係する意味を持ってるんですね。それに気づいてからhandもそっちの意味で取りました。これやっぱり船関係の意味で訳すべきだったかな?それとも二重の意味?Nではhoops 「クローケーの門」'hoop'=croquetにおいて使われる鉄製の弓形門。'croquet'=遊戯、(家の周囲の)芝生(の生えている所)の上で遊ばれる、そしてそれにおいて木製の(球技用の)ボールが小門を通り抜けて打球づちを使って強打される。the Queen Anne coal-scuttle 「アン女王様式の石炭入れ」'Anne'(1665-1714)「英国女王(1702-14):Stuart朝最後の君主;治世中にスコットランドとの合体によりGreat Britain王国が成立(1707)」'Queen Anne(style)'「アン女王様式の:18世紀の建築・家具などの様式;建築では、古典主義様式で赤煉瓦を使用した簡素なもので、特に住宅に適した様式;1870年代に英米で盛んに復興された;家具では、象眼や曲線を使った様式でcabriole(椅子、テーブルなどの曲がり脚)が一つの特徴」bagatelle board 「バガテルの盤」'bagatelle'=それにおいて小さな球が半円の(広がりを持つものの)末端部を持っている(特定の目的のための)板で番号を付けられる穴の中へ打たれる遊戯。うーんどうやら船に結び付けられる意味の方は考えなくていいようです。
 Opals and emeralds,they lie about the roots of turnips.
 蛋白石とエメラルド、それらはカブの地下茎の近くに(水平な状態で・横にして)置かれている。
 What a scraping paring affair it is to be sure!
 確かにそれは何とこすってなめらかにしている(ナイフなどで)皮をむいている(世間を騒がせるような)事件である!NではWhat a scraping paring affair it is to be sure!「確かに生きるとは何と激しい擦りとり、削りとりなのだろう」ハイ全然違いました。itが生きるなんてどこから出てくるんだろう。
 The wonder is that I've any clothes on my back,that I sit surrounded by solid furniture at this moment.
 不思議な出来事は私が私の背中の身に着けてどんな衣服もあることである、私が今のところ頑丈な家具によって(四方から)囲まれる私が座る。NではI've any clothes on my back 「私が何か衣服をまとっている」'back'=衣料品の特別な受取人である体の例の部分(腹部は食料のためにあるように);しばしばこの容積における(まとまった)全体の体のために置く。cf.何もまとっていない。
 Why,if one wants to compare life to anything,one must liken it to being blown through the Tube at fifty miles an hour--landing at the other end without a single hairpin in one's hair!
 まあ、もし人が何かと(異同を明確にするために)人生を比較したいと思うならば、人は1時間につき50マイルで(ロンドンの)地下鉄を通り抜けて吹き動かされることにそれを例えるにちがいない−−人の頭髪の中のたった一つのヘアピンを失って他方の端に(飛び)降りること!あーマジ分かんねえ。Nではcompare life to 'compare to'=liken to.without a single hairpin 「ヘアピン一本残らず吹き飛ばされて」。
 Shot out at the feet of God enrirely naked!
 すっかり裸の神の足に向かって勢いよく飛び出した!
 Tumbling head over heels in the asphodel meadows like brown paper parcels pitched down a shoot in the post office!
 郵便局で射撃を(高いところから)下へ(特定の目標に向かって)投げられる褐色の紙でできた包みのようなツルボラン(草の生えた川辺の)低湿地で(人の)かかとの上に頭をめちゃくちゃにすること!Nではhead over heels=heels over head. 「まっさかさまに」asphodel=極楽浄土における不滅の花。「(ギリシャ神話)アスポデロス:アスポデロスの野に咲くと伝えられる不凋花」'Asphodel Fields'「(ギリシャ神話)アスポデロスの野:死者の霊が住む所」shoot=chute 「穀物・石炭・鉱石・荷物・郵便などを高所から下へ落とす)自動滑走運搬装置、投下装置、シュート」。あー何となく構造は分かったけど文意の方は分かりません。一体何を言いたいんでしょうか。
 With one's hair flying back like the tail of a race-horce.
 競走馬の(馬・犬・魚などの)尾に似た後ろへなびいている人の頭髪とともに。
 Yes,that seems to express the rapidity of life,the perpetual waste and repair;all so casual,all so haphazard...
 そうです、それは人生の急速を(言動などで)表現するらしい、絶え間のない(繰り返しの)損傷と修理(すること);万事はとても偶然である、万事はとても無計画である。。。
 But after life.
 しかし人生の後。Nではafter life=life after death.死の後の人生。
 The slow pulling down of thick green stalks so that the cup of the flower,as it turns over,deluges one with purple and red light.
 厚い緑の茎の遅く引き下ろすこと花のがくの結果、それがひっくり返るように、紫色のそして赤い光線とともに人に殺到する。これも文の途中でcommaの節が挿入されて、cupの動詞がdelugesですかね。文意なんて分からないけど、もういちいち言いませんからね。NではThe slow pulling down... 埋葬された死者、あるいは、あの世に生まれた赤ん坊の視点で語られているのかもしれない。横たわって見上げている人は、花柄が垂れ下がり、花冠がうつむいて初めて花の中を見ることができる。何だ注釈者も解釈に悩んでんじゃん。
 Why,after all,should one not be born there as one is born here,helpless,speechless,unable to focus one's eyesight,groping at the roots of the grass,at the toes of the Giants?
 あら、そもそも、人がここで生まれるように人はそこで生まれないはずだ、自分ではどうすることもできない、言葉では表せないほどの、人の視界を焦点を合わせて鮮明にすることができない、牧草の地下茎で手探りで探すこと、巨漢の足の指で?Nではthere 「あの世」here 「この世」。
 As for saying which are trees,and which are men and women,or whether there are such things,that one won't be in a condition to do for fifty years or so.
 どれが木であるかという趣旨のことを言うことについて言えば、そしてどれが男性と女性であるか、またはそのような物事があるかどうか、人が50年かそのくらいにわたってするための健康状態の中にないだろうということ。Nではto do=to say which are trees,and which are men and women,or whether there are such things.
 There will be nothing but spaces of light and dark,intersected by thick stalks,and rather higher up perhaps,rose-shaped blots of an indistinct colour--dim pinks and blues--which will,as time goes on,become more definite,become--I don't know what...
 明るさとやみの空間以外に何もないだろう、厚みのある幹によって交わられる、そしていくぶんより高い所にある上り坂ことによると、(目・耳・心に)はっきりしない色のバラ(の花)のかたちをしたしみ−−ほの暗い桃色と青−−そしてそれは、時間が経過するように、(変化して)より明確な状態になるだろう、の状態になるだろう−−私は何かを(はっきり)自覚していない。。。Nではintersected by thick stalks,and rather higher up perhaps,rose-shaped blots... 交差した茎の先端に、つまり、下から見上げている人にとっては、はるか高いところに、花が咲いている。ヴァージニア・ウルフにとってバラは、「夢想、超越への熱望を表す。一人でいるとき、外見上多様に映る反対物が一体となり、真実が見えてくる瞬間を表す」。
 And yet that mark on the wall is not a hole at all.
 それにもかかわらず壁にくっついたその印は全然穴でない。
 It may even be caused by some round black substance,such as a small rose leaf,left over from the summer,and I,not being a very vigilant housekeeper--look at the dust on the mantelpiece,for example,the dust which,so they say,buried Troy three times over,only fragments of pots utterly refusing annihilation,as one can believe.
 それはまさに若干の丸い黒い物質によってたぶん(結果として)引き起こされるだろう、小さいバラの花の花びらのような、夏からにわたって残される、そして私、非常に絶えず警戒している家政婦であるところでない−−例の炉棚の上のちりをじっと見なさい、例えば、そのほこりそしてそれは、そのように彼らは言う、3回(数量を)越えてトロイアを埋めた、全滅を全く拒絶しているただつぼの破片だけ、人が信じていられるように。NではTroy 「トロイ:小アジア北西部の古都;HomerのIliadによればトロイ戦争で10年間もギリシャ軍に包囲された;ドイツの考古学者Heinrich Schliemann(1822-90)が、Homerの物語を真実のものと信じ、トロイの遺跡を発掘した」。
 The tree outside the window taps very gently on the pane...
 窓の外側の木が(ガラス1枚分の)窓枠の上を非常に穏やかに軽くたたく。。。paneには(1枚の)窓ガラスという意味もあるんですが、その前にwindowがあるので…あ、今見たら、そうか、窓ガラスであって窓そのものじゃないんだなあ。じゃあ窓ガラスでもいいのか。
 I want to think quietly,calmly,spaciously,never to be interrupted,never to have to rise from my chair,to slip easily from one thing to another,without any sence of hostility,or obstacle.
 私は落ち着いて考えたいと思う、従容として、広々として、(どんな状況においても)決して妨げられないために、決して私の椅子から立ち上がる必要がないために、一つの考えからもう一つへなめらかに滑るように行き過ぎることを、(態度に現れた)敵意に関する少しの思慮分別もなしに、または(目的達成を阻む)障害(物)もなしに。to slipはthinkの目的語と捉えました。
 I want to sink deeper and deeper,away from the surface,with its hard saparate facts.
 私はどんどんより深く(水面下などに)沈みたいと思う、外見から離れて、それの困難な個々の(創造・理論などに対する)実際とともに。withがsinkにかかるのかsurfaceにかかるのか不明。秘には図が書いてあってfact事実はsurfaceの中に埋もれた固いちりぢりになったもの、でおそらくその中の深くに沈みたいということ。
 To steady myself,let me catch hold of the first idea that passes...Shakespeare...
 私自身を落ち着かせるために、シェイクスピア。。。を通過する最初の考えについての把握力を私に引きつけさせなさい。。。Nではcatch hold of=grasp.Shakespeare 'William Shakespeare'(1564-1616)「シェイクスピア:英国の世界的劇作家・詩人」。んなこと説明されんでも分かりますがな。
 Well,he will do as well as another.
 そうね、彼は他人と同じくらいじょうずにするだろう。Nではdo=be suitable or acceptable,serve purpose,suffice.cf.That will do.んなこと説明されなきゃ分かりませんがな。
 A man who sat himself solidly in an arm-chair,and looked into the fire,so--A shower of ideas fell perpetualy from some very high Heaven down through his mind.
 ひじかけいすに堅固に彼自身を着席させた(成年の)男、そして火をざっと見た、そのように−−彼の心を通じて(過去から)後代へ若干の非常に高い天国から絶え間なく多量の思い付きがふりかかった。秘によるとA man = Shakespeare。
 He leant his forehead on his hand,and people,looking in through the open door--for this scene is supposed to take place on a summer's evening--But how dull this is,this historical fiction!
 彼は彼の手の上に彼の額をもたせかけた、そして人々、開いている扉を通り抜けてちょっとのぞいている−−という理由はこの(劇・小説などの)場面は夏の夕暮れの時に起こることになっているから−−しかしこれは何と退屈な、この歴史的な創作!
 It doesn't interest me at all.
 それは少しも私に興味を持たせない。
 I wish I could hit upon a pleasant track of thought,a track indirectly reflecting credit upon myself,for those are the pleasantest thoughts,and very frequent even in the minds of modest mouse-coloured people,who believe genuinely that they dislike to hear their own praises.
 私は思い付きに関する(結果的に)楽しい主題を私が思いつければいいのだがと思う、私自身に名声を間接(的)にもたらしている本筋、という理由はそれらはもっとも(人を)楽しませる思いつきだから、そして控えめな(茶色がかった濃い)ねずみ色の人々の心の中にすら非常に頻繁に起こる、そしてその人たちは彼らが彼らの自身の賞賛が聞こえることを嫌だと思うと本当に思う。秘によるとtrack 軌跡。またVirginia Woolfにとって色彩は非常に象徴的な意味をもっている。Nではhit upon=偶然見つける、理解する;(探し求められるものを)見つける、特に偶然によって。reflecting credit upon myself 'reflect credit on'「の名誉である、に面目を施させる」mouse-coloured 'mouse-colour'=ありふれたネズミのそれに似ている色;黄色っぽい色がある濃い鉛色。
 They are not thoughts directly praising oneself;that is the beauty of them;they are thoughts like this:
 それらは自分自身を直接に賞賛している思い付きでない;それはそれらの美点である;それらはこれに似た考えである:。いやもう指示語だらけで何が何だか分からねーんですけど。thisはこれから述べられることを指してますね。
 'And then I came into the room.
 ’それから私は部屋の中にやって来た。
 They were discussing botany.
 彼らは植物学を話し合っているところだった。
 I said how I'd seen a flower growing on a dust heap on the site of an old house in Kingsway.
 私はどういうわけでKingswayのある古い家の(建物・都市などの)場所の上のちり(寄せ集めて重なった物の)山の上に成長している花を目にしたことがあったかと述べた。NではKingsway 「キングズウェイ:ロンドンの中央部にある大通り」。
 The seed,I said,must have been sown in the reign of Charles the First.
 その種子、私は話した、はチャールズ1世の(君主の)統治期間のうちにまかれたに違いない。
 What flowers grew in the reign of Charles the First?'
 チャールズ1世の治世の間にどんな花が育ちましたか?’
 I asked--(but I don't remember the answer).
 私は尋ねた−−(しかし私はその答えを記憶していない)。
 Tall flowers with purple tassels to them perhaps.
 それらへの深紅色の房状のものがある背の高い花あるいは。
 And so it goes on.
 それからそれは進み続ける。
 All the time I'm dressing up the figure of myself in my own mind,lovingly,stealthily,not openly adoring it,for if I did that,I should catch myself out,and stretch my hand at once for a book in self-protection.
 全ての期間私は私の自身の心の中の私自身に関する(主に女性の)体つきを正装させているところだ、愛情に満ちて、こっそりと、それを隠さずに(神のように)敬愛しない、という理由はもし私がそれをしたならば、私はたぶん私自身を窮地に陥れる、そして自己防衛のために本を得ようとして直ちに私の手をいっぱいに伸ばす。Nではdressing up 'dress up'=自分自身を装う、(自分以外の)人を盛装する、精巧にまたは仮面舞踏会(のふう)に、(比喩的に)装飾することによって変装させる。catch myself out 'catch out'=ある(判断上の)誤りなどに気づく「(偽りを)見破る」。
 Indeed,it is curious how instinctively one protects the image of oneself from idolatry or any other handling that could make it ridiculous,or too unlike the original to be believed in any longer.
 実際は、どのように本能的に人は誰でもそれを馬鹿げたにできる偶像崇拝またはどれでもそのほかの取り扱いから自分自身の姿を保護するかは好奇心をそそる、またはもっと長い間の過程で信じていられるために(複製などに対して)元のものにあまりにも似ていない。
 Or is it not so very curious after all?
 またはそれはとても非常に奇妙でないか(意図・予想・計画などに反して)結局?
 It is a matter of great importance.
 それは(程度の)大きな重大さの問題である。
 Supposing the looking-glass smashes,the image disappears,and the romantic figure with the green of forest depths all about it is there no longer,but only that shell of a person which is seen by other people--what an airless,shallow,bald,prominent world it becomes!
 もし(女性用の)姿見が粉々になるなら(どうするか)、その表象は消滅する、そしてすべてのそれについての森林奥行きの緑地についての空想にふける(輪郭で分かる)人の姿はもはやそこにない、そうではなくて(むしろ)そのほかの人々によって目撃される(人の)体のただその(中身・内容に対する)外観だけ−−何という(特に新鮮な)空気のない、浅薄な、味気ない、目立った世界の状態にそれは(変化して)なる!NではSupposing=if.
 A world not to be lived in.
 中に居住されるのに適当な世界でない。
 As we face each other in omnibuses and underground railways we are looking into the mirror;
 私たちが乗合馬車や地下鉄でお互いに面するように私たちは反射鏡の中をのぞくつもりだ;
 that accounts for the vagueness,the gleam of glassiness,in our eyes.
 それははっきりしないものの理由を説明する、glassinessのかすかな光、私たちの両目の中の。glassinessが辞典に載ってない。Nではaccounts for'account for'=〜の理由を明らかにする、〜の説明となる言葉として役立つ。glassiness 'glassy'=dull.でglassinessはglassyの名詞形として載ってました。
 And the novelists in future will realize more and more the importance of these reflections,for of course there is not one reflection but an almost infinite number;
 そして将来における(長編)小説家はこれらの(熟慮して得た)考えの重大さをますます悟るだろう、という理由はもちろん1つの意見でなくほとんど無数の個数があるから;
 those are the depths they will explore,those the phantoms they will pursue,leaving the description of reality more and more out of their stories,taking a knowledge of it for granted,as the Greeks did and Shakespeare perhaps--but these generalizations are very worthless.
 それらは彼らが(詳しく)調査するだろう(思考などの)難解さである、それらは彼らが(とことんまで)追い求めるだろう幻である、ますます彼らの(novelより短く簡単な)小説の届かないところに事実であることの描写(すること)を置いて立ち去っている、それに関する知識を当然のことと思っている、ギリシア人たちがしたようにそしてひょっとしたらシェイクスピアが−−しかしこれらの総合は非常に価値のない。秘によるとthey=novelist。またThose are the phantomsのareにunderbarが付いてます、が何のことかわかりません。そして図解があります、reality実体があってmirrorの中にimage像があります。で違った角度でいくつものreflection(s)があり、そばにphantom(s)幻覚(想)とも書いてある。で、さっきのrealityからphantom(s)までarrowが伸びていて、どうやらrealityをgeneralization一般化したものがphantom(s)らしい。鏡面<映し出す>--acount for。反映、反射。Nではleaving the descriprion...out of their stories 「彼らの物語からますます現実描写を排除していく」taking a knowledge of it for granted 「現実の知識は当たり前のこととして」'take for granted'=(偶然に)起こることを必然的に真実のまたは信頼できるとみなす。
 The military sound of the word is enough.
 言葉の(文に対して)武の響きは(数量的に)十分である。秘によるとthe word = generalizations 「一般化」で、そこからarrowが伸びてreality実体⇒phantoms。ああ、つまりrealityをgeneralizationsしてphantomsになる、という事ですか。
 It recalls leading articles,cabinet ministers--a whole class of things indeed which,as a child,one thought the thing itself,the standard thing,the real thing,from which one could not depart save at the risk of nameless damnation.
 それは(好ましい答えを)誘い出すための(新聞・雑誌などの)記事を思い出させる、内閣の(英国・ヨーロッパ・日本などの)大臣−−物事の(まとまった)全体の(人・物の)部類はっきり言うとそれは、子供として、我々がその物事それ自身を考えた、基準となる物事、(想像でなく)現実の物事、其れから我々は名状しがたい(のろって)地獄に落とされることの危険の点での他ははずれられなかった。Nではleading articles 「(新聞の)社説」cabinet ministers 'cabinet minister'「(しばしばC-)大臣、閣僚」class=共同の若干の特色を持っている人または物事の集団。from which one could not depart save at the risk of... 「…の危険を覚悟することなしにはその基準からそれることはできない」'save'=except.nameless=名前を付けられるには有害すぎる、嫌悪感を引き起す、いまわしい。
 Generalizations bring back somehow Sunday in London,Sunday afternoon walks,Sunday luncheons,and also ways of speaking of the dead,clothes,and habits--like the habit of sitting all together in one room until a certain hour,although nobody liked it.
 普遍化はどういうわけかロンドンにおける日曜日を思い出させる、日曜日の午後の散歩、日曜日の午餐会、そして同様に(死んだように)動きのない人たちを物語ることについての様式、衣服、そして(個人の無意識的)習慣−−いくぶんかの(ある特別な)時まで(ずっと)一つの部屋で一緒にあらゆる人を着席させることに関しての癖のような、誰もそれを好まなかったにもかかわらず。
 There was a rule for everything.
 すべてのことに関して規程があった。
 The rule for tablecloths at that particular period was that they should be made of tapestry with little yellow compartments marked upon them,such as you may see in photographs of the carpets in the corridors of the royal palaces.
 その特定の期間にテーブルクロスに関しての規則は(表面に接して)それらの上に印をつけられる小さな黄色の区画があるつづれ織りから成って作られるべきであること、あなたが国王の宮殿の(ホテル・学校・列車などのいくつも部屋の出入り口のある)廊下の中の毛氈の写真において(理論上)目にできるような。Nではthey should be made of tapestry...marked upon them 「テーブルクロスは黄色い小さな格子模様のあるつづれ織でなければならなかった」。
 Tablecloths of a different kind were not real tablecloths.
 異なった種類のテーブルクロスは本物のテーブルクロスではなかった。
 How shocking,and yet how wonderful it was to discover that these real things,Sunday luncheons,Sunday walks,country houses,and tablecloths were not entirely real,were indeed half phantoms,and the damnation which visited the disbeliever in them was only a sense of illegitimate freedom.
 なんとぎょっとさせる、そしてそれにもかかわらず例のこれらの(内容と外見が一致していて)本当の物事を(偶然に・探検などで)発見することは何と素晴らしかった、日曜日の昼食会、日曜日の散歩、田舎(ふう)の住宅、そしてテーブルクロスは全く本物でなかった、は確かに部分的な幻覚だった、そしてそれらについて信じない人を(職務上)視察に行った破滅はただ非論理的な自由の認識力だけだった。秘によるとitはto以下を指す (形式主語)、that以下はdiscoverの目的語。Nではthe damnation...a sense of illegitimate freedom 「こうした本物の価値を認めない人々に浴びせられた非難も、違法に自由に振舞っているのだという意識にすぎなかった」。
 What now takes the place of those things I wonder,those real standard things?
 それらの物事にとって代わる何ということに今私は驚くのか、それらの本当に重要な基準となる物事?Nではtakes the place of 'take the place of'=…の代用になられる「に代わる、の代理をする」。
 Men perhaps,should you be a woman;
 男性ことによると、あなたはたぶん女性である;NではMen perhaps,should you be a woman=Men would take the place of those real standard things perhaps,if you should be a woman.
 the masculine point of view which governs our lives,which sets the standard,which established Whitaker's Table of Precedency,which has become,I suppose,since the war,half a phantom to many men and women,which soon,one may hope,will be laughed into the dustbin where the phantoms go,the mahogany sideboards and the Landseer prints,Gods and Devils,Hell,and so forth,leaving us all with an intoxicating sense of illegitimate freedom--if freefom exists....
 私たちの生活を左右する(ある特定の)見方に関してのmusculine要点、そしてそれは標準に定める、そしてそれは(時間・場所的に)先立つことのWhitakerの目録を作った、そしてそれは変化して…の状態になった、私は思う、あの戦争以来、多くの男性と女性にとって部分的な幻像、そしてそれは(ある時を基準に)すぐに、人は誰でも(たぶん)望むだろう、幻が行くところの(大型の)ごみ箱の状態に笑ってされるだろう、マホガニー材食器だなやLandseer印刷、神々と悪鬼、地獄、・・・など、非論理的な(束縛・拘束のない状態を積極的に享有する)自由(の状態)の夢中にさせている感じとともにすっかり私たちを置き去りにしている−−もし自由が実在するならば。。。。
 長いので一旦改行します。秘によるとwhichの先行詞はthe musculine point of view。NではWhitaker's Table of Precedency 「ウィティカーの席次表」'Whitaker's Almanack'「1868年英国の出版業者Joseph Whitaker(1820-95)が創始し、今も続刊されている英国の年鑑」。the Landseer prints 「ランドシーアの版画」'Sir Edwin Henry Landseer'(1802-73)「英国の画家;特に動物画で有名」。
 In certain lights that mark on the wall seems actually to project from the wall.
 例の明りの中で壁にくっついた印は(意外なことに;外見と違って)事実その壁から突き出るように思われる。
 Nor is it entirely circular.
 そしてまたそれは全く円形でない。
 I cannot be sure,but it seems to cast a perceptible shadow,suggesting that if I ran my finger down that strip of the wall it would,at a certain point,mount and descend a small tumulus,a smooth tumulus like those barrows on the South Downs which are,they say,either tombs or camps.
 私は確信できない、しかしそれは知覚できる(人・物などの)影を投げかけるように思われる、もし私がその壁のその(土地・布・板などの)細長い1片の下(方)へ私の(手の)指をさっと走らせたならばそれは(ひょっとすると)、ある特定の(物の)先端で、小さな塚に上るそして下るかもしれないと暗示することが、そしてそれは南部のイングランド南部・東南部の丘陵地帯の上のそれらの丘のような平滑な土まんじゅうである、彼らは言う、(墓石のついた)墓か古代の要塞跡のどちらか。
 秘によるとit wouldのit=my finger。また図があり、wallがあってその中に釘が埋まっていてその釘の頭の部分が少し盛り上がっている、それをmount(自動詞)盛り上がる、のぼるdescend(自動詞)下りる、くだる。そしてそこからarrowが引っ張ってあって古墳、要塞だと。
 Nではtumulus=古代の墓の(墓の上の)盛り土、古墳。the South Downs 「イングランド南部のDorsetshire州西部からSussex州東部に伸びる低い丘陵地帯」'down'=(障害がなく)広々とした高地にある地面、特に{複数(形)で}南部のイングランドの樹木のない起伏に富んでいる(化石化した貝殻よりなる)白亜(質)高地やどこかほかの所で、牧草地のために使われる。camps 「古代の要塞(陣営)跡地」'camp'=(一国の)軍隊または軍隊の大量の(物、事、人の)かたまりが天幕または(雨露をしのぐ)宿についてのそのほかの一時的な手段の中で泊められるところの場所、中に塹壕を掘る状態と共にまたはなしに。同様に天幕、仮兵舎、そして(もっと)別の(船・軍隊などの)装備の集積を使う現代人は(階級・権限などの)最高(位)の観念である、’キャンプ(すること)の(特定の目的に用いられる)場所’であっているところである(建物・都市などの)場所;しかし古代の労働の性質について使われるとして、(古代)ローマの、大ブリテン島の、デーン族の、…など、それは通例中に塹壕を掘られるそして要塞化される(建物・都市などの)場所を意味する、それの内部に全地上部隊が宿泊したまたはそれ自身を防御した。
 Of the two I should prefer them to be tombs,desiring melancholy like most English people,and finding it natural at the end of a walk to think of the bones stretched beneath the turf...
 その二つについて私はたぶん墓穴であるよりそれらを好む、たいていのイングランドの人々と同じように(理由のない)ふさぎ込みを強く望むこと、そして芝土に隠れていっぱいに伸ばされる死骸を思うために道のりの(時間・行為などの)終わりにそれが(論理的に・人道的に)当然であるところを見つけること。。。
 There must be some book about it.
 それについてどうみても若干の本があると考えられる。
 Some antiquary must have dug up those bones and given them a name...
 若干の古物研究家がそれらの遺体を掘り出したに違いないそしてそれらに(もう)名前を与えたに相違ない。。。
 What sort of a man is an antiquary,I wonder?
 何という(一般に)人が古物収集家であるか、私は不思議に思う?
 Retired Colonels for the most part,I daresay,leading parties of aged labourers to the top here,examining clods of earth and stone,and getting into correspondence with the neighbouring clergy,which,being opened at breakfast time,gives them a feeling of importance,and the comparison of arrow-heads necessitates cross-country journeys to the county towns,an agreeable necessity both to them and to their elderly wives,who wish to make plum jam or to clean out the study,and have every reason for keeping that great question of the camp or the tomb in perpetual suspension,while the Colonel himself feels agreeably philosophic in accumulating evidence on both sides of the question.

 たいていの部分について退役した陸軍大佐、多分、ここで主席(の人)に属する老いた(肉体)労働者に関する先頭に立つ(行動を共にする)一行、(岩石に対して)土や石の(粘土・土の)かたまりを調査すること、そして近所の聖職者との調和になること、そしてそれは、朝食(特定の)時に開けられること、彼らに重大さの意識を与える、そして矢の状態のたとえは州庁所在地への土地を横切る(通例陸上の比較的長い)旅行を必要とする、彼らへのだけでなく彼らの(かなり)年配の妻たちへのも同意する必然(性)、そしてその人(たち)はセイヨウスモモジャムを(できたら)作りたいと思うまたは書斎の内部を掃除したいと思う、そして永続する宙ぶらりんにおける(軍隊・登山隊・旅行者などの)野営地または霊廟に関するあの重要な疑問を(長期間)持ち続けることに関してのあらゆる思考力を持っている、その連隊長彼自身がその疑問の双方の(問題などの)面について積み上げている証拠において快く賢明な感じを覚える間に。
 Nではgetting into correspondence with 「と文通を始める」。
 It is true that he does finally incline to believe in the camp;and,being opposed,indites a pamphlet which he is about to read at the quarterly meeting of the local society when a stroke lays him low,and his last conscious thoughts are not of wife or child,but of the camp and that arrow-head there,which is now in the case at the local museum,together with the foot of a Chinese murderess,a handful of Elizabethan nails,a great many Tudor clay pipes,a piece of Roman pottery,and the wineglass that Nelson drank out of--proving I really don't know what.
 彼が最終的にその野営テントで信じていたい気持ちに本当にさせるのは本当である;そして、相容れないこと、ある一撃が低いところに彼を横たえるときその土地の(共通の文化・利害を有する)社会の年4回の会で(まさに)読もうとしている(仮とじの)小冊子を(手・指などで)指し示す、そして彼の(一続きのものの)最後の意識的な考えは妻または子供に関してでない、(…ではなく)て(むしろ)そこでの野営地と例の矢の性質について、そしてそれは現在(では)現地の記念館の場合においてある、中国の殺人者の足どりとともに一緒に、エリザベス1世時代のびょうのひと握りの量、とても多くのテューダー様式の粘土で作った導管、古代ローマ人風の製陶業の一つ、そしてネルソンが…のから飲んだワイングラスの1杯(分)−−私が本当に何を知っていないということを立証している。
 inditesはindicatesの間違い、つまり誤植です。こういうこともあるからやはり全面的な信頼は禁物です。Nではstroke=突然の無能力にしている特に卒中に関しての発作。lays him low 'lay low'=(力づくで)転覆させる、…を倒す。Nelson 'Horatio Nelson'(1758-1805)「英国の提督;Trafalgar沖でNapoleon一世の海将Villeneuveの指揮するフランス・スペイン連合艦隊を破ったが、自らは戦死;称号Viscount Nelson」proving I really don't know what 「私には全くわからない何かを証明している」。
 No,no,nothing is proved,nothing is known.
 いや、いや、何も証明されない、何も知っていられない。
 And if I were to get up at this very moment and ascertain that the mark on the wall is really--what shall we say?--the head of a gigantic old nail,driven in two hundred years ago,which has now,owing to the patient attrition of many generarions of housemaids,revealed its head above the coat of paint,and is taking its first view of modern life in the sight of a white-walled fire-lit room,what should I gain?
 そして仮に私が(適合性などを強調して)ちょうどその瞬間に起き上がるならばそしてその壁の印が本当に−−何を私たちは言うことになるでしょうか?−−巨人のような古い釘の頭であることを確かめるならば、(今から)200年前に中に打ち込まれる、そしてそれは今では持っている、女中の多くの同世代の人々の忍耐強い消耗のために、塗料の(ほこりなどの)層の(表面から離れて)上のそれの頭を(意図せずに)見せられる、そして白い壁で囲われたかがり火の明るくされた部屋の光景における現代の生活のそれの最初の眺めを占領しているところだ、何を私は(努力・競争で)得るべきであるか?
 秘によるとifはroomまで影響を及ぼしている。
 --Knowledge? Matter for further speculation?
 学識?さらに進んだ思索のための事柄?
 I can think sitting still as well as standing up.
 私は立ち上がることだけでなく(ほとんど)動かずに座っていることを考えられる。
 And what is knowledge?
 (また)一方認識とは何であるか?
 What are our learned men save the descendants of witches and hermits who crouched in caves and in woods brewing herbs,interrogating shrew-mice and writing down the language of the stars?
 草本を(熱湯を注いで)入れている洞窟の中でそして森の中でしゃがんだ魔女や(祈りと瞑想の宗教的生活をした)隠遁者の末裔を除いて例の学識のある人間とは何であるか、トガリネズミから直接の情報を得ることそして(運命を左右するとみなされる)星についての用語を書き留めること?NではWhat are our learned men save...the stars?「…以外の何者であろうか」反語の用法。shrew-mice 'shrewmouse'=「トガリネズミ:アフリカ、ヨーロッパ、アジア、南北アメリカに生息するトガリネズミ科の小型で口が長くとがり、ネズミに似た動物の総称」。
 And the less we honour them as our superstitions dwindle and our respect for beauty and health of mind increases...
 そして私たちが私たちの迷信として彼らに栄誉を授ける(量・程度が)より少ない人たちがだんだん少なくな(って消滅す)るそして精神の美しさと(心身の)健康に関しての私たちの敬意は(次第に)増える。。。
 Yes,one could imagine a very pleasant world.
 そうです、我々は非常に好ましい世界を想像できた。
 A quiet,spacious world,with the flowers so red and blue in the open fields.
 (音がなく)静かな、広々とした世界、遮るもののない(広々とした)野原の中のとても赤いそして青い花とともに。
 A world without professors or specialists or house-keepers with the profiles of policemen,a world which one could slice with one's thought as a fish slices the water with his fin,grazing the stems of the water-lilies,hanging suspended over nests of white sea eggs...
 教授または専門家または家政婦を伴わない警官の横顔と共の世界、その(魚の)ひれを使って水を切るように進む魚のように我々が我々の考えを使って切るように進める世界、スイレンの(草やキノコの)茎に軽く触れて通ること、白い海の卵の(鳥・小動物・昆虫・魚などの)巣の上方につるされるつるされること。。。Nではwith the profiles of policemen 「警察官の横顔を持つ」他人の秘密を詮索したり、暴いたりする。sea eggs 'sea-egg'=ウニ。
 How peaceful it is down here,rooted in the centre of the world and gazing up through the grey waters,with their sudden gleams of light,and their reflections--if it were not for Whitaker's Almanack--if it were not for the Table of Precedency!
 ここで(過去から)後代へそれは何と穏やかな、世界の中心に定着したそして活気のない水域のあちこちを凝視している、光のそれらの突然のかすかなきらめきとともに、そしてそれらの反射光−−もしウィテカー年鑑がなければ−−(時間・場所的に)先立つことの一覧表がなければ!
 I must jump up and see for myself what that mark on the wall really is--a nail,a rose-leaf,a crack in the wood?
 私は(低い位置・地面・水中などから)上へ(素早く脚・尾を用いて)跳びそしてそ の壁の印が本当にあることを私自身のために見えなければならない−−くぎ、バラの花弁、木の中のひび?
 Here is nature once more at her old game of self-preservation.
 これが(自衛)本能に関する彼女の古い娯楽で一度もっと(人・物・場所の)ありのままの姿である。
 This train of thought,she perceives,is threatening mere waste of energy,even some collision with reality,for who will ever be able to lift a finger against Whitaker's Table of Precedency?
 思い付きに関するこの(思考・事件などの)連続は、彼女は知覚する、(悪い兆しについて)精力の単なる空費の恐れがあっているところだ、それどころか現実(のもの)との若干の衝突、という理由は誰がいったい一度でも先行のウィテカーの目録に反対して指を(現実に)持ち上げることができるだろうか?
 The Archbishop of Canterbury is followed by the Lord High Chancellor;
 カンタベリーの大監督は大法官によって後を継がれる;NではCanterbury 「カンタベリー:英国イングランド南東部、Kent州東部の都市;カンタベリー寺院があり、古来英国の宗教の中心地」the Lord High Chancellor「大法官:英国最高位の裁判官;内閣の法律顧問であり、国璽保管者で、さらに上院議員でもある」。
 the Lord High Chancellor is followed by the Archbishop of York.
 大法官はヨークの大監督によって後を継がれる。NではYork「ヨーク:英国イングランド北東部、North Yorkshire州の首都;大聖堂York Minsterがある」。
 Everybody follows somebody,such is the philosophy of Whitaker;and the great thing is to know who follows whom.
 (グループ・世の中の)みんなは誰かの後を継ぐ、そのようなことはウィテイカーの考え方である;そして主要な問題はどの(ような)人が誰の後を継ぐか知ることである。
 Whitaker knows,and let that,so Nature counsels,comfort you,instead of enraging you;
 ウィテイカーは知っている、そしてその事に、そのように造化の神法廷弁護士、あなたを慰めさせる、あなたを怒らせることではなくて;
 and if you can't be comforted,if you must shatter this hour of peace,think of the mark on the wall.
 そしてもしあなたが慰められることができないならば、もしあなたが平穏に関するこの(ある特別な)時を(完全に)打ち砕かねばならないならば、この壁の上の印を考えなさい。
 I understand Nature's game--her prompting to take action as a way of ending any thought that threatens to excite or to pain.
 私は自然の女神の遊戯を理解する−−彼女の終結の方向として行動(の全体)をするために興奮させるためにまたは痛みを与えるために脅すどんな考えも引き起すこと。
 Hence,I suppose,comes our slight contempt for men of action--men,we assume,who don't think.
 それ故に、私は思う、行動(の全体)に関する人に関して私たちの(量・程度が)わずかな蔑みをする−−人、私たちは…だと想定する、そしてその人は考えない。
 Still,there's no harm in putting a full stop to one's disagreeable thoughts by looking at a mark on the wall.
 それでも、壁の上の印をじっと見ることによって我々の不愉快な意見に対する完全な止めることを置くことについて少しの(物質的・肉体的・精神的)損害もない。Nではthere's no harm in putting a full stop to... 'no harm in doing'「…してもさしつかえない」'put a stop to...'「…をやめる」。
 Indeed,now that I have fixed my eyes upon it,I feel that I have grasped a plank in the sea;
 実際は、私がそれに私の両目をじっと向けている現在、私は私が海の中で厚板を(手でしっかりと)つかんでいるという感じを受ける;
 I feel a satisfying sense of reality which at once turns the two Archbishops and Lord High Chancellor to the shadows of shades.
 私はただちに物陰の(人・物などの)影に二人の大監督と大法官を向ける事実であることの満足な感触を知覚する。Nではturns...to 'turn to'=自然の中に変化する、形を成す、…を良い状態にする、…など、(変化して)…の状態になる(原因となる)。the shadows of shades 「幻影」。
 Here is something definite,something real.
 これが明確な何かあるもの、(想像でなく)現実の何かである。
 Thus,waking from a midnight dream of horror,one hastily turns on the light and lies quiescent,worshipping the chest of drawers,worshipping solidity,worshipping reality,worshipping the impersonal world which is a proof of some existence other than ours.
 このように、恐怖の真夜中の(睡眠中の)夢から目を覚ますこと、人が急いで明かりをつけるそして静止した状態にある、たんすの(通例木のふた付きの丈夫な)衣類・道具・金・薬などの保存用の箱を賛美している、堅固さを賛美している、現実(のもの)を賛美している、私たちのもの以外の若干の存在(すること)の証拠である個人に関係のない世界を賛美している。
 That is what one wants to be sure of...Wood is a pleasant thing to think about.
 それは人が…を確信したいと思うことである。。。木は…について考えるのに適当な(人を)楽しませるものである。
 It comes from a tree;and trees grow,and we don't know how they grow.
 それは木に由来する;そして木は生長する、そして私たちはどのようにそれらが生長するか知っていない。
 For years and years they grow,without paying any attention to us,in meadows,in forests,and by the side of rivers--all things one likes to think about.
 年も年もの間(ずっと)それらは生長する、私たちに対して少しも注意を払うことなしに、(主に干し草を作るための)牧草地で、森で、そして川の横の(すぐ)そばで−−すべての物事について考えることを人は好む。
 The cows swish their tails beneath them on hot afternoons;
 乳牛は暑い午後の時に彼らの下に彼らの(馬・犬・魚などの)尾をヒュッと振る。
 they paint rivers so green that when a moorhen dives one expects to see its feathers all green when it comes up again.
 それらは川を非常に緑に塗るのでバンが(頭から)飛び込むときそれが再び水面へ上ってくるとき人はそれの(1本の)羽のすっかり緑色が見えることを(十分な理由があって)予期する。all greenはits feathersと関連付けて訳しました。Nではmoorhen=「バン:ヨーロッパ産の水鳥(クイナ科)」。
 I like to think of the fish balanced against the stream like flags blown out;
 私は吹き動かされる旗のように流れに抵抗して平衡を保たせられる魚を考えることが好きである;
 and of water-beetles slowly raising domes of mud upon the bed of the river.
 それにまた川の川床の上の泥で作った丸屋根上のものをゆっくり作っている水中に住む甲虫を考えることが好きである。
 I like to think of the tree itself:first the close dry sensation of being wood;then the grinding of the storm;then the slow,delicious ooze of sap.
 私は木それ自身を考えることが好きである:まず最初に木であることに関する(間隔が)密集した雨の降らない感じ;次には暴風(雨)の性質を持つギシギシ鳴ること;次には遅い、(植物の)樹液のとても香りのよい分泌(物)。
 I like to think of it,too,on winter's nights standing in the empty field with all leaves close-furled,nothing tender exposed to the iron bullets of the moon,a naked mast upon an earth that goes tumbling,tumbling,all night long.
 私はそれを考えることが好きである、その上、冬の夜の時にぎっしり詰まった(旗・帆などを)巻き上げられるすべての群葉がある空虚な原に立っていること、月の鉄の弾丸にさらされる少しも柔らかくない、転げ回りながら行く(岩石に対して)土(表面に接して)の上の覆いのないナラ・ブナ・クリなどの実、転げ回っている、一晩中。一晩中の訳はall day longからの類推です。Nではwith all leaves close-furled...bullets of the moon 「すべての葉を堅く閉じ、月光の弾丸に備えて(柔らかいところはどこも月光の弾丸にさらされないように)武装している」。
 The song of birds must sound very loud and strange in June;
 鳥たちの(鳥・虫などの)鳴き声はきっと6月の間に非常に耳障りなそして奇妙に聞こえる;
 and how cold the feet of insects must feel upon it,as they make laborious progresses up the creases of the bark,or sun themselves upon the thin green awning of the leaves,and look straight in front of them with diamond-cut red eyes...
 そしてどうみても昆虫の足がどれくらい寒いかについて感覚があると考えられる、それらが木の皮の(顔・布などの)しわの上へ(時間がかかって)骨が折れる進捗をもたらすように、または葉の薄い緑の(窓・入り口などの)日よけの上の太陽それら自身、そしてダイヤモンドの刻んだ赤い両目をもってそれらの正面でまっすぐに見ること。。。it=how coldと見ました。またthemselves=sunとしましたが、複数形になっている意味が不明。lookは名詞の方で取りました。
 Nではsun themselves 「日なたぼっこをする、日光浴をする」しまった〜そんな意味があったのかよ!diamond-cut red eyes 「ダイヤモンドカットの赤い眼」昆虫の複眼(多数の小さな目が集まってできた目)を指す。眼に関しては、複雑でさまざまに様相を変えていく人生をとらえるために、「何かを見るには、50対の眼が必要だ」と『灯台へ』の中で、作者は画家Lily Briscoeに語らせている。「人は…とともに見えるために両目の50の1組を必要としている。。。両目の50の組は…と一緒の一人の女性があちこちを行くだけの十分な数でなった。。。人は(漠然と)大多数の若干の神秘的な感覚を必要としていた、空気のように(並以上に)立派な、かぎ穴を通り抜けて(こっそり)盗みをするそして彼女を(四方から)囲むためのそれとともに。。。;そしてそれはそれ自身に順応したそして蒸気機関の煙を持っていた空気のように貯蔵して(宝として)蓄えた、彼女の考え、彼女の(文学的な)構想力、彼女の望みのもの。」
 One by one the fibres snap beneath the immense cold pressure of the earth,then the last storm comes and falling,the highest branches drive deep into the ground again.
 人のすぐそばのひと(織物などの材料としての)繊維は地面の(普通では測りきれないほど)巨大な冷酷な圧力を受けてポキンと折れる、それから最後の嵐がやってくるそして(引力で)落ちること、最も高い枝が再び地表へ過度に疾走する。One by oneが分かりません。
 Even so,life isn't done with;there are a million patient,watchful lives still for a tree,all over the world,in bedrooms,in ships,on the pavement,lining rooms,where men and women sit after tea,smoking cigarettes.
 そのようにさえ、人生は…と一緒に(うまく、まずく)いかれない;100万人の(医者にかかっている)病人がいる、木のための依然として用心深い生物、世界の至る所で、寝室で、船で、舗装道路の上で、内部を覆っている部屋、そしてそこで男性や女性は午後のお茶(の時間)の後で座っている、タバコを吸いながら。Nではlife isn't done with 「生命はつきてはいない」lining rooms 「部屋の羽目板となる」'line'「に裏をつける」'lining'「《建築》羽目:壁などの上に板を並べて張ったもの」。
 It is full of peaceful thoughts,happy thoughts,this tree.
 それは安らかな思考で満ちた、幸福な思考、この木。
 I should like to take each one separately--but something is getting in the way...
 私は別々に各々の一つを手に取ることが好きなのですが−−しかし何かは道筋の中で行っているところだ。。。Nではgetting in the way 「じゃまになる」。
 Where was I?
 私はどこにいましたか?
 What has it all been about?
 それは全く何の周りにあってきましたか?
 A tree?
 木?
 A river?
 川?
 The Downs?
 イングランド南部・東南部の丘陵地帯?
 Whitaker's Almanack.
 ホイティカー年鑑。
 The fields of asphodel?
 不凋花の野?
 I can't remember a thing.
 私は出来事を(意識的に)思い起せない。
 Everything's moving,falling,slipping,vanishing...
 万事は過ぎているところだ、落下しているところだ、いつの間にか過ぎ去っているところだ、(突然または不可思議に)消えているところだ。。。
 There is a vast upheaval of matter.
 事の莫大な(社会上・経済上などの)大変動がある。
 Someone is standing over me and saying:
 ある人が(覆うように)私に突き出て立っているところだそして言っているところだ:
 'I'm going out to buy a newspaper.'
「私は新聞を買うために外出して出かけるつもりです。」
 'Yes?'
「あの何か?」
 'Though it's no good buying newspapers...
「新聞を買うことは愉快ではないけれども。。。
 Nothing ever happens.
 何もこれまでに起こらない。
 Curse this war;
 この戦争をのろいなさい;Nではthis war 第一次世界大戦(1914−18)を指すと考えられる。この作品は、1917年7月に、ホガース出版社から出た小冊子『出版第一号、二つの短編』に初収されている。
 God damn this war!...
 (特にキリスト教の)神はこの戦争をのろう!。。。
 All the same,I don't see why we should have a snail on our wall.'
 にもかかわらず、私は私たちが一体例の壁にくっついてカタツムリを持っている理由が分かりません。」
 Ah,the mark on the wall! It was a snail.
 あれ、その壁の印!それはカタツムリだった。