まえがき
本ページは『名言集』と謳ってありますが、これは心に響く数々の言葉を拾い集めるに当たって最も無難な単語を採用しただけのことなので、この言葉の意味にあまり縛られないで頂きたいと思います。
ピックアウトするにあたって、本文の文章と分かちがたく結びついているもの、ファンにとっていまさら説明の不要なもの、もはやコメントの必要のないもの、といったものは除きました。読者の中には、あの言葉が入っていないのはおかしい、といった不満を持つ人が多数出てくると思いますが、本書は『銀英伝』本編の旨みを引き出したものとしてお考えください。
当然(と言っていいかどうか)、終幕近くでは多数の記憶にとどめたい言葉が出てきますが、それらにいちいち解説をつけるのは野暮というものでしょう。また、第5巻の終わりに現れるヤンとラインハルトの会見。人類にとって最良の政治体制を追求する問答が続きます。この場面からは一つだけ抜き出させて頂きました。
ヤンのように紅茶でも飲みながら(別に紅茶でなくても、コーヒーでも緑茶でも良いと思いますが)読んでもよし。音楽を聴きながら読むのであれば、やっぱりクラシックでしょうか?勿論、これもその人の好みによると思いますが。
なお、各抽出語句の典拠は徳間文庫版です。
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